人吉総合病院 (地域支援病院 がん診療連携拠点病院 管理型臨床研修病院 日本医療機能評価機構認定施設)

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画像診断センター


センター長ご挨拶

 早いもので私が当院に参りまして三度目の春を迎えました。熊本大 学からの若手医師は昨年の10月に前任の福川医師から横山医師に交 代になりました。横山君は診断、IVRを中心に頑張ってくれています。 膨大化する画像診断に対処するため、CT,MRの読影はY's Reading の中山先生に応援して頂いています。また放射線治療はこれまでも 熊本大学の坂本先生に応援頂いていますが、放射線治療症例の増加 に伴い坂本先生に加え斉藤先生にも来て頂けるようになり、治療設 計が週に2日施行可能となりました。現在、常勤は2人のままですが、 非常勤医師3人のご協力を頂き、合計5人でCT,MR,RI等の診断から、 IVR、放射線治療に至る放射線科の全分野が稼働しております。

MR画像 CT は64 列マルチスライスCT を、MR はバージョンアップし た1.5 テスラの超伝導MR を使用し、頭部、胸腹部から乳房、骨 盤に至る全身のあらゆる部位の検査が迅速に行えます。またCT, MR の心臓の冠動脈検査にも対応出来るワークステーションを備え ており、3次元での詳細な解析が可能です。
 この春には以前より懸案であった放射線治療機械のグレードアッ プがようやく叶いました。もうしばらくは調整が必要ですが、今年 の6月頃から定位放射線治療(Stereotactic irradiation ; STI)が 可能となる予定で、脳転移や脳動静脈奇形、頭頸部癌の有力な治療 法として活躍するものと期待されます。また、肝腫瘍や門脈浸潤例、 前立腺癌に対するボディフレーム固定下での三次元照射もより施行 しやすく成ります。MRI乳房画像

 今後、病院の建て替えに伴い、放射線機器のさらなる更新が必要 となります。血管造影装置やRI 機器、テレビ透視機、一般撮影装置の更新を計画したいと思っています。 このように、さらに最新医療に対応できる体制を整え、これまで以 上に人吉の地域医療に貢献できるように頑張りたいと思っています。

 

放射線治療

放射線治療とは

 放射線治療は副作用が過大に思われており、なかなか治療の選択肢に入っていても患者さんに選択されづらい傾向があります。しかし、治療装置やコンピューターの進歩に伴い治療精度が向上し、治療成績の改善や副作用の減少が可能となってきています。また、放射線治療に関する情報が、比較的入手しやすい状況になってきており、患者さん自身が放射線治療を積極的に選択されるようになりました。

 また、治療費に関しても、手術や抗癌剤治療に比べて低く、外来での治療も可能であり全体的に安価に抑えられています。

放射線治療の適応について

  放射線治療は単独で根治を目指すものと、他の治療と併用して根治を目指すものがあります。放射線治療単独で根治を目指せる疾患は、早期喉頭癌・子宮頸癌などがあります。早期喉頭癌は現在も放射線治療単独で 90%程度の根治が望めます。子宮頸癌は放射線治療と手術療法で予後に大きな差はありませんが、日本では手術を施行する施設が多いようです。

 他の治療法と併用することにより根治が望めるのは、頭頚部腫瘍(扁平上皮癌)・乳癌(乳房温存療法)等があります。一般的な消化管腫瘍(腺癌)は放射線抵抗性の場合が多く、適応となることは少ないようです。 根治が望めない場合に、腫瘍による症状(痛み・出血等)を緩和するような放射線治療の適応もあります。頻度的に一番多いのが、骨転移による疼痛の緩和です。骨折をおこしていなければ2週間の放射線治療で 90%の患者さんが痛みから解放されます。この場合、放射線抵抗性の腫瘍であっても疼痛緩和は可能ですので、癌種に関係なく治療可能です。また、悪性腫瘍だけでなく良性腫瘍に対しても放射線治療が施行される場合もあります。ピアス等で生じたケロイドに対する予防照射や、聴神経腫瘍等の頭蓋内の良性腫瘍に対しても放射線治療が行われています。

 放射線の副作用は、一般的に脱毛・白血球減少・吐き気・全身倦怠感・皮膚のケロイド状変化などが起きると思われています。しかし放射線の線質や照射部位によって全く副作用の生じないものもあります。照射部位内に細胞分裂を認める部位に障害が起きることが多く、毛根(脱毛)・皮膚(皮膚炎)・粘膜(粘膜炎・下痢)・骨髄(白血球減少)などがそうです。 放射線の副作用は、治療後半に発生する急性期障害と治療数年後に発生する晩期障害があります。急性期障害は一時的で回復しますが、晩期障害は非可逆性の変化であることが多いようです。

 放射線治療は手術・化学療法と並ぶがん治療を支える柱のひとつです。放射線治療の特徴を活かし地域がん診療連携拠点病院としての役割を果たすべく皆様のお役に立てるよう頑張っていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

地域の中核病院として各地域の先生方のニーズに対応できるようCT、MRI、核医学などの画像診断検査を迅速かつ迅速かつ丁寧に行うよう心がけるとともに、放射線障害の発生を防止し、あわせて公共の安全を確保するために適正な放射線管理を行いながら、地域医療へ還元できるように研鑽を積んでおります。また、放射線治療は、非常勤の治療専門医と共同で治療を行い、遠隔画像診断を活用することにより、治療専門医と緊密な対応に努めています。

 画像診断センターには11名の診療放射線技師が所属し、放射線を 取扱う専門家として一般撮影をはじめ、放射線治療、CT検査、MRI 検査、RI検査、心・血管撮影検査、X線透視検査に従事し、患者様 に対しても温もりのあるサービスを目指し「思いやり」の気持ちを 大切にして日々の業務を行っております。また、地域医療を担うた めに知識・技術の向上に努め、できるだけ少ない被ばく線量で最適 な画像情報の提供を心がけています。高度医療機器の共同利用を推 進するために、多くの登録医の先生方と連携し、CT・MRI・RI検査 等については患者様の希望に添った日程で検査を行っております。

MRI画像・診断部門

 X線単純撮影、X線透視造影検査、CT、MRI、歯科(デンタル ・ パノラマ)、乳房撮影、骨密度測定、心 ・ 血管造影検査などの検査を行っております。

 

・核医学(RI)診断部門

  センチネルリンパ節シンチ、骨シンチ、Gaシンチ、心筋シンチ、脳血流シンチ、肺血流シンチ、Tl腫瘍シンチ、アシアロシンチ、消化管出血シンチ、メッケル憩室シンチなどの検査を行っております。

・放射線治療部門

放射線(X線・電子線)を使って、根治的放射線治療、術後の補助療法としての照射に限らず、症状の緩和、除痛目的の照射も積極的に行い、QOL の向上に努めています。

・予防医療

検診部門にも検診マンモグラフィ認定技師などを派遣して、胸部・乳房撮影、X線透視造影(胃部)、骨密度測定などに従事し予防医療に取り組んでいます。

・救急医療

 通常勤務時間帯以外も、常時1名体制で 365 日 24 時間対応の救急医療に対応しており、いつ何時でも撮影等が行える体制をとっております。
 また、1mm以下の撮影を行うことによって3D画像(立体画像)や、目的に応じた断面の再構成ができます。これらの画像を用いる事により、わかり易くより臨床的に価値ある画像を提示することが可能になりました。

平成 21 年度放射線治療患者症例数

151症例

平成 20 年度原発巣別新規患者症例数

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 合計
                    1   1
口腔     1           2   1   4
上咽頭 1 1                     2
中咽頭       1                 1
下咽頭 2   1                   3
喉頭     2 1                 3
副鼻腔                   1     1
食道     3 1 2 1   3   2 1   13
肺・気管・縦隔 2   2 1 1 4 1 4 1 1 2 3 22
乳腺 4 2 1 8 3 1 2 1 3 7 4 2 38
肝・胆・膵 1 1   2   1 3 2 1 7 1 2 15
胃・十二指腸・小腸   1       1   1         3
大腸・直腸         3 2 3         1 9
その他の女性性器       1                 1
泌尿器系腫瘍・男性性器     1 2 2 1       1 2   9
悪性リンパ腫     1                   1
その他(悪性腫瘍)     3           1       4
原発不明                 1       1
合計 10 5 15 17 11 11 9 11 9 13 12 8 131

*再発や別の部位への照射などは全て除いて初診治療時のみ数える

荒川Dr 荒川 昭彦(センター長 放射線科部長)
専  門 放射線診断
放射線治療
所属学会 日本医学放射線学会(専門医)
北米放射線学会
放射線腫瘍学会
日本 IVR 学会
日本磁器共鳴医学会
放射線専門医会
日本がん治療認定医機構(暫定教育医)
豊福Dr 豊福 隆将(医員)
専  門 放射線科
所属学会 日本医学放射線学会
日本放射線腫瘍学会
  中山 善晴(非常勤)
  坂本 隆吏(非常勤)
  斎藤 哲雄(非常勤)

診療放射線技師 11名(平成22年4月現在)

マンモグラフィ読影認定医(平成22年4月現在)
 木村 正美(病院長)
 下川 恭弘(副院長)
 荒川 昭彦(画像診断センター長・放射線科部長)
 合志 秀一(予防医療センター長)
 西村 卓祐(主任外科部長・緩和ケア部長)
 水元 孝郎(部長)


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